キングダム

【キングダム 8巻】紫夏、ありがとう


キングダム8巻のあらすじと感想です。

あらすじ

ある晩、大王・政は宮女・向に自分の生い立ちと、紫夏(しか)という女性の話をする。

 


 

中華の中央に位置し、永年の秦の強敵国である『趙(ちょう)』が舞台である。

長平(ちょうへい)の地にて、2年にも及ぶ秦と趙による大戦があった。

この戦に勝利した秦の大将・白起(はくき)は、投降した趙兵40万人を生き埋めにして殺すという命令を下した。

この未曾有の大虐殺は『長平の戦い』という名で史に深く刻まれ、趙人にとっての秦人は呪いの対象となった。

惨劇の数ヵ月後、趙の国都・邯鄲(かんたん)で政は誕生した。

 

政は趙人に憎しみの対象として虐げられる日々を送っていた。

政が9歳の時、秦王が崩御し、政の父・子楚(しそ)が太子についた。つまり次の王は子楚、その次の王が政になる。その政を趙から脱出させ秦へ送り届ける依頼を受けたのが闇商・紫夏であった。

紫夏は政を連れて順調に秦国へと近づいていたが、国境まであとわずかのところで趙の騎馬隊に追いつかれてしまった。

趙軍の攻撃により紫夏は致命傷を受けながらも必死に政を守り続け、遂に昌文君率いる秦軍との合流を果たした。

政なら偉大な王になれると言い残して紫夏は息を引き取った。

こうして、9歳にしてはじめて政は祖国の地に足を踏みいれた。

 


 

信は先の戦の活躍で百将になっていた。

次の戦への期待が高まる信の前に羌瘣が現れる。羌瘣は「王宮には近づくな」と忠告して去っていく。

その翌日、咸陽からの使者により政の危機を知らされる。

信は咸陽へとかけつけると、政を狙う刺客と羌瘣の姿があった。

 

感想

長平の戦い

白起(はくき)が総大将で副将に王騎将軍てとても豪華です。この二人がいて二年も戦いが続くって、趙側にも廉頗(れんぱ)の他に王騎将軍並の化物武将がいたということですよね。人材の豊富な時代です。

投降兵の末路って本来どうなるのでしょう。そのまま帰してもらえるのか、捕虜になるのか、殺されるのかだと思います。

後に河了貂が長平の戦いのことについて「投降しようとそれは直前まで兵士だった」と述べます。また割と人格者に思える王騎将軍がいたにも関わらず事が起きています。

ということから、投降した兵を殺すというのは割とあることだったのかもしれません。

趙からの脱出について

趙軍に追いつかれたところで目覚めた政はあきらめるなと檄を飛ばします。お前が途中で逃げ出したせいで追いつかれたんじゃんと冷めた目で見てしまいました。そのごちゃごちゃは馬車に乗ったままやれと。。。言い過ぎました、ごめんなさい。

7年前に呂氏も子楚を趙から秦に脱出させているらしいです。彼ならこんなドタバタにはならずに、金の力でなんなく脱出できそうに思えます。しかし「子楚には女と子を連れて逃げる余裕はなかった」と言われているので呂氏のときも大変だったのかもしれませんね。

呂氏の思惑

「紫夏を推薦したのは呂氏」と道剣が言っているので、政を秦に迎えいれようとしたのは呂氏です。

呂氏は実績のある紫夏を推薦していますが、呂氏自身が脱出作戦の段取りをする方が確実だと思います。呂氏にとって、政の趙脱出はできれば成功させたいけど、失敗したらしょうがない的なスタンスなのではないでしょうか。

紫夏の言うようにまさに『たぬき』ですね。

政の生い立ち

超温室育ちであるはずの政の異常なたくましさの謎がここで判明しました。超過酷な幼少期を過ごしたゆえ獲得した能力だったと。

政の中華統一の目標は趙にいた幼少の頃からぼんやり考えていたようですね。

竭氏の元参謀・肆氏(しし)

竭氏という主を失った肆氏は呂氏ではなく大王につくという選択をします。

王弟反乱時には文官であるにも関わらず兵を率いて戦場に出ていました。戦の敗因を検証するという生真面目さ。大将である政と成蟜の器の大きさの違いを感じとれる感性。下僕の少年・信の活躍を認められる柔軟さ。

かなりハイスペック大臣だと思います。彼なら呂氏側でも十二分にやっていけるとでしょう。

しかし彼は大王を選びます。政の王としての資質に魅かれたからなのでしょう。

 

メモ

歴代秦王

昭王(しょうおう):政の曽祖父、戦神(いくさがみ)と恐れられる無敵の王様

孝文王(こうぶんおう):政の祖父、安国君(あんこくくん)。在位三日。

荘襄王(そうじょうおう):政の父、子楚(しそ)。在位三年。

嬴政:13歳で即位

信が百将に昇格

一歩兵 → 伍長 → 什長 → 百将
(二什長もあるみたい)

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