キングダム4巻のあらすじと感想です。
あらすじ
本隊の広場の戦場では弩行隊が立ちふさがる。飛び道具の前に打つ手なしと思われだが、山の民のタフネスと気合で攻略し、距離を詰め乱戦に持ち込むことに成功する。
兵数では劣るものの、桁違いの山の民の破壊力で竭氏軍を圧倒する。
別動隊として本殿を目指していた信は苦戦していた。
相対する相手は左慈といる将である。左慈は人斬り長と呼ばれる暗殺者であり、生え抜きの武人である。
圧倒的な強さの左慈に信は徐々に追い詰められていく。
見かねた壁が隙をついて左慈に斬りかかる。
壁の攻撃で活路を見出した信は左慈を一撃の元に切って落とす。
左慈の部隊の他に敵はいなかった。みなボロボロの状態ではあるが遂に本殿へとたどり着く。
本殿への扉を開けると成蟜、竭氏、多数の大臣がいた。
自分こそが王だという成蟜を、「お前はただの反逆者だ」と信は一蹴する。
苛立った成蟜はランカイに合図をする。
規格外の体格とパワーのランカイが襲い掛かる。
ランカイを手強しと見たバジオウが本気を出す。リミッターのはずれたその姿はまさに獣そのもの。バジオウはランカイを圧倒する。
バジオウの桁外れの戦闘力を見せつけられたランカイは戦意を喪失する。
しかし成蟜の放った『お仕置き』という言葉で息を吹き返す。
再び暴れ回るランカイだが、信は既に勝利を確信していた。
数秒動きをとめれば自分が仕留めると。
山の民はそれに応え、タジフが怪力で足止めし、バジオウらが撹乱をする。
動きの止まったランカイに、剣と一身となった信の強烈な一撃が炸裂する。
感想
圧倒的な戦闘力の山の民
4巻の感想は全体を通して山の民つよすぎーですね。
弩で撃たれて力尽きたと思われた山の民が楊端和の喝で復活し暴れだしました。
「矢如きに屈する山の民(我ら)ではない!」
端和様怖し。
そしてランカイ戦でのバジオウ。リミッターをはずしてのバーサーカーモードっていかにも山の民の必殺技っぽくてかっこいいですね。
戦士・タジフの「俺は少年にかけるぞ、ゴポッ(吐血)」いいですね。信のこと好きすぎだろ。
副官・壁、グッジョブ
山の民が目立っていましたが、壁もいい仕事してました。
左慈戦での助太刀。
ランカイ戦での剣を信じろのアドバイス。
それとバックリ斬られたのに意識を保ち続けているタフさ。
若いのに副官を務めるのもうなずけます。
人斬り長・左慈
あの山の民を一瞬で2人も一刀両断にしてしまう強キャラ左慈。
座り方から怖いです。そして「あ?」と威嚇。
そんなヤンキー臭むんむんな彼ですが、剣の振り方は基本通りでとても綺麗です。長年の鍛錬の成果でしょう。部活にはまじめに取り組むヤンキーといったところですね。
早すぎた成蟜
成蟜くんはよくがんばったけど、所詮は子供でした。
途中までは完全なる無双状態でしたが、「身を呈してお前を護ろうとする人間はいない」という信の言葉に傷ついてしまいました。煽られ耐性が低かったようです。
「民衆は愚かで利己的で卑しい生き物だ。だが、それは許す。貴様らの愚かさは生まれ持ったものだからだ。生まれながらの至高の存在である我ら王族に、貴様らはただ平伏せばよい」
なかなかいいこと言います。さすが政の弟ですね。ポテンシャルの高さがえげつないです。
このまま成長していたら強力なラスボスになれたと思います。

